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天滝 その1
 

天滝 深緑の滝 その1

深山幽谷 滝礼拝

 

大屋川は水量も多く、期待が膨らむ。駐車場に車を停めて、遊歩道を歩き始めると、このような注意書きがあった。

 

・・・・・

     日本の滝百選・・・平成2年選定

     森林浴の森日本百選・・・昭和61年選定

     兵庫森林浴場50選・・・昭和59年選定

 

天滝渓谷の自然を守れない方は入山禁止

1.  ごみ・あき缶・たばこを捨てる人

2.  山野草を採る人

3.  その他自然を守り、愛せない人

入山をお断り

 

天滝渓谷〜天滝〜俵石〜杉が沢高原周辺は、「氷ノ山・後山・那岐山国定公園」に含まれており、貴重な自然と高山植物の宝庫として、大切に保護しています。

 

大屋町・筏区・大屋町観光協会・天滝を生かす会

・・・・・

 

歌碑もあった

 

「青雲に ひびきとよみて 落ちきたる 天滝なりと こころつつしむ」

富田砕花

 

天滝渓谷は水量も多く、今日一日が楽しくなりそうだ。渓谷美も美しい。

写真3点は、遊歩道入り口付近・遊歩道にかかる橋・鼓ヶ滝です。







 

posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
六甲山深緑の滝 その5
 

六甲山の滝 深緑の滝 その5

深山幽谷 滝礼拝

 

石切道から滝のルートを確認した頃には陽が暮れかかっていた。撮影をあきらめて、早々に切り上げることにした。

 

滝の写真をアップしていますが、こういった写真の他に“奔流”というシリーズの水の光と影を追ったゲイジュツ写真も撮っています。今回撮った写真のうちでシリーズに加えようかどうしようか迷っている写真があるので3点掲載しておきます。

 

六甲山を登山する人に是非にお薦めしたいものがあります。

国土交通省六甲砂防事務所のホームページです。

特に「六甲山を知る・遊ぶ」が面白い。目次を紹介します。

・・・・・

六甲山を知る・遊ぶ

六甲山の歴史

 

およそ100万年前に誕生した六甲山。それから今日まで、六甲山は人々と深くかかわりをもちながら、その緑の歴史をきざんできました。豊かな自然に恵まれた六甲山はみんなに親しまれ、その麓に広がるまちにはたくさんの人々がくらしています。

 

六甲山の誕生

六甲山の緑の歴史

原始林(縄文〜弥生)の時代

二次林(中世)の時代

草木のない山(近世)の時代

植林(明治35年以降)の時代

現在



六甲山の自然(気候・動植物)

表情豊かな六甲山の自然

六甲山系電子植生図鑑

 

ぶらり六甲山麓

六甲山ハイキングガイド

歴史街道

みんなで語り、伝えよう!六甲の川物語
( 川物語生田川物語都賀川物語住吉川物語芦屋川物語夙川物語 )

 

フォトアルバム

六甲山の四季

空から見た六甲山

六甲山系の航空写真です。昭和22平成16の写真と、比較できる写真がありますので、六甲山付近の様子を比べてご覧いただけます。

・・・・・

 

六甲山の災害史も見ておきたい。六甲山系植生図鑑はためになります。

 

五助滝の場所は確認したので、次は秋ぐらいに来たいと思っています。

来週は雨の具合によって、氷ノ山の滝へ行ってみようと思っています。

 

ごうごうと 山が泣く 泣く 男梅雨

しとしとと 山懐の 女梅雨

 

 




posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 11:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
六甲山深緑の滝 その4
 

六甲山の滝 深緑の滝 その4

深山幽谷 滝礼拝

 

連日の雨で水は思った通りの爆流となっていた。布引の滝は小雨にもかかわらず人でごった返していた。滝は地響きをともなって落ちている。素晴らしい。さすがは日本の三大神滝といわれているだけのことはある。

 

布引の滝(神戸市建設局中部事務所)

 ここ布引の滝は、那智の滝、華厳の滝と並んで、わが国の三大神滝といわれています。それだけに昔から貴族、歌人などがよく訪れ、詩などを数多く詠んでいます。(園路内に歌碑がありますので御覧下さい。)

 布引の滝は4つの滝(上流から雄滝、夫婦滝、鼓滝、雌滝)から成ります。

 この滝は雌滝で高さ19メートル。

 しなやかで上品な滝です。

 約200m上流には高さ43メートルの雄滝があり雄大な姿を呈しています。

 

雄滝や雌滝の写真は多くあるので、更にその奥の「五本松隠れ滝」と「砂防ダムの滝」からの流れと、「雄滝」中央部の水しぶきの写真3点を掲載しておきます。

 

六甲山の隆起と雄滝(神戸市建設局公園砂防部森林整備事務所)

 この滝は大地のどんなしくみでできたのでしょうか。

 川の流れが増水時に運ぶ石が川底を削る働き(掃流)もありますが、六甲山の上昇による影響も考えてみましょう。

 この滝の両側の山をみると、山はここから急に高くなっているのがわかります。これは滝の上流側の山が下流側にくらべて大きく上昇したためです。生田川がそのさかい目にかかってできたのがこの雄滝です。

 

『布引の滝 雄滝』という別の手書きの案内板もあった。

この滝は、生田川の上流にあって、その源は北の方、遠く六甲山系の『獺池』(かわうそいけ)から発し、途中麻耶、再度の渓流が集まり、『二十渉』(トエンティクロス)の景勝となって布引貯水池に入り、さらに南に流れ、しまいに数十米の滝となっている。

滝は雄雌の両滝に分れ、山上にあるものを雄滝、山麓にあるものを雌滝といい、その間約200米あまり、中間に夫婦滝、鼓滝があり、雄雌両滝を総称して布引の滝という。

雄滝(高さ43米)に巖頭から5段に折れて落下している。これは昭和10年末に発見されたもので、5段の格段に1宮づつの大瓯孔があって、巖頭より、第1を滝姫宮、第2を白龍、第3を白髪、第4を白滝、第5を五龍宮という。

流れ落ちる滝の水は、この各宮に溢れて滝壷に落下する。滝壷の面積は130坪(430平方米)余り、深さは滝下2丈(6.6米)余り、他はおおむね流岩に埋もれ浅い砂地である。

 

雄滝の前では多くの人がその迫力にため息をついていた。一度ロープをかけて5段の滝の全てを降りてみたいものです。

 

雄滝の上に砂防ダムがある。この砂防ダムからの流れですら水量があると美しい。六甲山には多くの砂防ダムがある。昭和13年7月5日に発生した阪神大水害では多くの人命が失われている。六甲山は大部分を風化した花崗岩で覆われていて、風化した花崗岩は大雨や長雨に崩れやすい。多すぎると思える砂防ダムなのだが、人と自然の共生を考えれば無駄ではないのだろう。

 

六甲山をつくっている二つの花こう岩(神戸市建設局公園砂防部森林整備事務所)

 六甲山は、この二つの花こう岩でできています。

右うしろの二つの岩を比べてください。全体に黒い鉱物の多い花こう岩が布引花こう閃緑岩で、白っぽい長石、ガラスのような石英、はがれやすい黒雲母と鉛筆の芯のような黒い柱状の角閃石からできています。

六甲花こう岩は角閃石が少なく、石英や長石、黒雲母のほかにピンク色のカリ長石の多いのが目立ちます。

どちらも地価でマグマがゆっくり冷やされてできた深成岩です。

 

なるほど、これはいい勉強になりました。岩肌を眺めながら、なるほど・・・なるほど。

植生についての案内板もありました。

 

アラカシ―ホソバカナワラビ群集(神戸市建設局公園砂防部森林整備事務所)

正面の木と草の組み合わせを見てください。

高い木はアラカシ、低い木はネズミモチやアオキなどです。地面にはしだの仲間のホソバカナワラビなどが生えています。この組み合わせは日本の温暖林(照葉樹林)を代表する一つのタイプで、人間の手の入らない自然そのままの林の植生です。

 

六甲には「人間の手の入らない自然そのままの林の植生」が割りに多く見られる。ブナの原生林もある。森を知るよき教材ともなっている。

 

橋も面白い。谷川橋もよく見ると古さが好い味を出している。隠れているのが惜しい。祖谷のかずら橋を模した「猿のかずら橋」も楽しい。

 

その上に『五本松かくれ滝』がある。これがまた美しい。

 

五本松かくれ滝 今日は流れていますか?(神戸市水道局)

平成18年7月5日に、布引水源地の水道施設が国の重要文化財の指定を受けました。

みなさまに知っていただき、また、布引貯水池周辺のすばらしい自然環境に親しんでいただくため、布引五本松ダムが完成した当時にダムの放水路としてできた滝の愛称を募集し、平成19年6月に「5本松かくれ滝」を愛称に決定いたしましました。

滝の周辺は昔から「5本松」と呼ばれており、ダムがオーバーフローした時だけ流れる滝であることからのネーミングです。

なお、この滝は「放水路新滝」「浅見の滝」(建設に携わった技師の名前)と呼ばれていたこともあるようです。

 

日本のダム池百選にも選ばれている布引貯水池の手前にこんな案内板もありました。

 

布引断層(神戸市建設局公園砂防部森林整備事務所)

貯水池のフェンスまでさがって前の崖をよく見て下さい。岩石がたてに深く掘りこまれていますね。これが断層です。断層は大地がずれ動いたとき、岩石がおしつぶされてできた裂け目です。何度もくり返され、岩石は粘土化してしまいました。

ところで、この断層はどちらの方向に続いているかわかりますか、反対の方向を向いてみましょう。池の向こうに谷が見えますね。水の浸食に弱い断層がけずられてできた谷です。もし、あなたが崖の断層と谷を結ぶ線上に立つならば、この布引断層のま上にいるわけです。

 

なるほど・・・これが断層か! 淡路でも見たが、これはスケールが大きい。なるほど!

 

山上から石切道へ向かう。布引滝の歌碑は近日に紹介します。





posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 15:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
六甲山深緑の滝 その3
 

六甲山の滝 深緑の滝 その3

深山幽谷 滝礼拝

 

滝の楽しみは色々とありますが、暑い頃には冷気を楽しむとか水しぶきを浴びるという、愉快な楽しみ方もある。というわけで、水しぶきの写真を3点掲載します。

 

滝を撮影するには雨上がりの晴れ間を狙うのがよい。岩や緑が濡れているからだ。乾いているときとは全く色合いも表情も違う。どのように違うのかを説明するのに、私は備前焼を例にあげる。備前焼の器を水にしばらく浸して、乾いているときと比較すれば分かり易い。同じ器かと思えるほどにコントラストが美しい景色を醸し出します。陽のあたる滝は夜明けに狙う。木漏れ陽の美しい滝は陽の角度を狙って、水玉模様が似合うか、縞模様が似合うかを見定めて撮る。小さな滝をアップで撮るならばレフ版で光をコントロールすることも必要でしょう。

 

山を登るには様々な理由がある。私のようにリハビリであったり、アヒル隊長のダイエットをかねている山歩きであったりする。私達のモットーは危ないと思ったら直ぐに引き返すことです。無理はしません。

私が滝を訪れるのは川の源流をたどることでもあります。それは、心の源流をたどり、精神的なリハビリも兼ねています。自分の心の小川の流れを絶やさないように、深層へと歩んでいきます。

 

アマリア・ロドリゲスというファドの歌手の詩集があります。私は彼女の歌を聴きながらこの詩集を読むのが大好きです。日本のファド歌手といえば、ちあきなおみさんが有名です。彼女の歌も大好きです。リスボンのカジノの花畑から、夜の地中海を眺めながらファドを聴いたのは、昨日のことのように思えます。ファドは日本人にはどこかで聴いたようなメロディーに聞こえて、懐かしさすら感じます。フラメンコより情緒的で哀愁が漂っていて、時々無性に聞きたくなります。たまには、よく冷やした甘いワインも悪くはないでしょう。

アマリア・ロドリゲスに「小さな川」という詩があります。紹介したいと思います。彼女の詩集を手に、大人の夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

歌いながら人生を(アマリア・ロドリゲス詩集)

カウド・ヴェルデ 訳

彩流社

・・・・・

小さな川

 

ご覧なさい 生まれたばかりの幼い川を

大きな川になることを夢みてた

 

小さな川のままでいないで

大河になる夢

でも きっと

夢見るままではいないでしょう

 

お行きなさい 幼い川よ

どんどん走りなさい

ひとりぼっちで泣かないで

海だって 泣いたのですから

 

ご覧なさい 幼い川を

自分で抱いた夢から生まれたのですよ

 

石ころから石ころへ

走って行く小さな川

小さな川を見ていたら

悲しみがこみ上げてきました

 

小さな川は夢見ました

大地のあらゆるところを

ぐんぐん走ることを

そして 命を削りました

 

同じように

私という小さな川は干上がりました

同じように

 

私の夢は干からびました

 

ああ 小さな川よ

何という夢を 私は抱いたのでしょうか

 

一滴一滴 涙を流して

小さな川は乾いていきます

・・・・・

 

私は私という小さな川が干上がらないように、野山を歌い源流を訪ねる旅を続けていきたいと思っています。

 

次の日曜日は布引の滝と五助滝を訪ねてみたいと思っていますが、その日の天候と体調に合わせての山歩きです。

 

翠陰に 水踊る滝 跳ねる滝

 





posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
六甲山深緑の滝 その2
 

六甲山の滝 深緑の滝 その2

深山幽谷 滝礼拝

 

始発の電車に乗り阪急芦屋川駅に着くと、多くの登山客が降り立った。ロックガーデンの案内が見える茶屋の向こうにある護摩堂の奥に高座の滝がある。冬場に木の葉が落ちた頃には奥の滝まで見える。深緑に抱かれた滝は秋の風情とも違い、重厚な美しさがある。深い木々の緑と、岩についた藻、暗い山陰に白い水しぶきが跳ねる。深山の水量のある早朝の滝の姿は、人を撥ね返す霊力を感じる。沢登りで、一人で立ったときにその不思議な力に何度も弾き飛ばされた思い出がよみがえる。この滝は人が多く訪れる観光地になっているので今はそんな霊力を打ち消されているが、近代登山以前にはさぞや荘厳な滝であったろうことがうかがえる。

 

(ロックガーデン)の案内板

「ただひとりとかげ極めこむ日もありて物音絶えし岩場なりしか」と富田粋花の詩のとおり、花崗岩が風雨の浸食によって、つくりだされた特異な景観地、大正13年(1924)ごろからロック・クライミングの人々によって、登山練習がはじめられた近代登山の発祥地である。  環境庁・兵庫県

 

(藤木九三氏のレリーフ)の案内板

藤木九三氏(1887年−1970年)は、日本を代表する登山家であり、優れた指導者でした。山岳詩人として多くの著書を残され、ロックガーデンの名付け親と言われています。このレリーフは、我が国登山界に寄与された功績を称え、その人柄を慕う関西の岳人により1963512日に設置されました。

 毎年9月末の日曜日に山仲間が集い、故人を偲び登山の発展と安全を祈る藤本祭が、開催されています。  日本山岳会関西支部 兵庫県山岳連盟 大阪府山岳連盟

 

(高座の滝)の案内板

 この滝は、高さ10mの夫婦滝であって、昔は修験者の道場として著名であった。滝の300m上流にある中ノ滝付近の斜面から鎌倉時代初期のものと推定される土師質灯明皿や瓦器の包含層のあることが報告にある。このように祭祀性の遺物の出土や立地条件から、霊場であったと思われる。

 滝の傍には、護摩堂があり、また、ロックガーデンの名を顕揚した藤木九三翁の浮彫像がある。  芦屋市・芦屋観光協会

 

風吹岩では休むところがないほどに人が溢れている。早々に山頂へ向かう。山の挨拶がうっとうしいほどの人々が訪れている。本庄橋跡から七曲がりを経て山頂に至る。ルートとしては東お多福山を経るほうが展望もよい。

山上から縦走路を西へ歩いていくと20分ほどで紅葉谷へ降りる極楽茶屋跡へ至る。

 

(六甲山と緑の復元)の案内板

六甲山はかつては有名な禿山でした。この石積ははげたところに緑を復元するための砂防工事用のものといわれています。このように人々の努力によって六甲の山に砂の流出を防ぐ礎が作られてきました。自然を守るには先ず何をすべきか、自分たちでできるのは何かを考え、山の植物や土砂をとらないことから実行しましょう。

 

この案内板には大きな落書きがあり、字も剥ぎ取られています。残念なことです。

 

(紅葉谷の植物)の案内板

紅葉谷一帯には、冷温帯の植物も分布しています。その代表的なものは、ブナ、イヌブナ、ミズナラ、サワグルミなどです。

国立公園特別保護地区に指定され、動植物などを採ることは禁じられています。 神戸市森林整備事務所

 

(紅葉谷の森林)の案内板

 このあたりの気候は青森付近など東北地方に似ているといわれ、六甲山地の他の地域とは異なり、豊かな森の象徴とされるブナやイヌブナの混じった落葉広葉樹林になっています。六甲山地ではイヌブナは600m付近、ブナは800m付近より高い標高の地域にみられます。しかし、これらの樹林は分布が限られ、六甲山地全体でもこの紅葉谷を中心にブナは100本余りしか生育していません。また後継樹の芽生えは極めて稀で、幼木はほとんど見当たりません。

 この紅葉谷の森林は、深い渓谷にブナ、イヌブナのほかシラキ、クリ、コナラ、カエデやシデの仲間など深緑や紅葉の美しい樹木が多く見られる六甲山随一の豊かな自然林です。

 神戸市森林整備事務所

 

この案内板の写真部分は剥ぎ取られていました。残念です。

 

そんな六甲山随一の豊かな自然林である紅葉谷を降りていきました。ロックガーデンからのルートに比べると人は少ない。百間滝ではその往復のルートでも人に会うことはなかった。冬場の滝が凍っている時は人が多いのですが、こんなに深緑の頃も素晴らしい滝なのに訪れる人が少ないのは意外でした。

 

(有馬四十八滝)の案内板

紅葉谷一帯は深い谷に、多くの滝が懸かっています。厳冬期には凍結し、氷爆がみられます。

川床は滑りやすく危険ですので立ち入る場合には十二分に気をつけましょう。 神戸市森林整備事務所

 

滝はもう少し水量が多いほうが見ごたえもありましたが、雨の翌日ということもあり、滝らしい風情はあって、瀑布というよりもかえって幽玄な感じがしました。

 

写真は百間滝、似位滝、七曲滝です。





posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 08:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
六甲山の深緑の滝

 六甲山の滝 深緑の滝その1

待望の雨が降ったので、「深山幽谷 滝礼拝」への滝散策に出かけた。今回は六甲山の滝を見に行くことにした。
六甲山の滝といえば、高座の滝、布引の滝、有馬紅葉谷の滝が有名なので、本日の予定は芦屋ロックガーデンから高座の滝を見て山頂に登り、紅葉谷を下山しながらの滝巡りとしました。布引の滝は来週の日曜日に出かける予定です。
神戸新聞社の兵庫県の滝の写真をみると、滝つぼに落ちた花が舞う写真があったのでそんな写真が撮りたかったので、高座の滝・滝壷に舞う花2点の三点の写真を今回は紹介します。
ここのところ、集中的に研究していることがあるので、ブログの文章は短くなります。
その2は紅葉谷の写真を明日ぐらいに紹介して、
その3は水しぶきの写真をアップします。
道なき道を分け入って撮った写真もあります。





posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 04:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
高御位山 笹ゆりまつり
 

高御位山 笹ゆり 

304m 兵庫県 高砂市 加古川市

 

鹿島神社から高御位山へ歩く縦走路で可憐なゆりの花を見つけた。写真を撮って、高御位山へ行くと笹ユリまつりの案内がある。「第9回 高御位山笹ゆりまつり 日時 69」とある。偶然だった。良い日に高御位山に来たものだ。早速に成井ルート(けものみち 笹ゆりの道)へ降りていくと、笹ゆりをあちらこちらで見かける。撮影に来ている人も多い。

 

笹ゆりの案内板があった。

 

高御位山の笹ゆりを増やそう会

保護種 笹ゆり

ユリ科・ユリ属の多年草

ご注意!

日本だけに生息するユリの原種で、関東以西の本州、四国と九州の一部に自生しています。

成長が遅く、種子から開花まで7〜8年かかり、みんなで大切に育てていますので、手折らないように眺めて楽しんでください。

 

岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科

植物生態研究室(波田研)のホームページ、を見ると

・・・・・

ササユリは本州中部から九州に分布する多年草。山地の草原や明るい森林に生育する。地下に白い鱗茎(いわゆるユリ根)がある。小さなものは根生葉のみであるが、大きく育ったものは花茎をのばし、6月から7月にかけて美しい花を咲かせる。花は1つであることが多いが、複数咲くこともある。花の長さは1015cmで、淡紅色。雄しべは6本で葯は鮮やかな赤褐色。強い香りがある。葉は厚く、名前の由来になっているように、ササの葉によく似ている。ササに擬態しているわけではなかろうが、ササと混生していると、花が咲かないとわかりにくい。

 近年、ササユリが減少しているとよく言われる。確かに咲いているのを見ることは少なく、ましてや摘んで持ち帰る気持ちになるほどの群生には久しくお目にかかっていない。ササユリの減少は、自然が壊れていることの証であるとの意見もある。そのように考えても良いのだろうか?
 ササユリは種子で繁殖する。種子から芽生えたササユリは1枚あるいは数枚の根生葉を出すだけで、茎はない。したがって、幼苗の時期には地表面にある程度の光が当たっている場所に侵入する必要がある。開花できるまでに生長するのに数年がかかるとすれば、少なくとも数年間は地面にまで光が当たる状態が継続されないと、生長して花を咲かせることができないことになる。森林の伐採は、このような状況を作り出す。薪炭林として定期的な伐採が行われたり、柴木を刈り取る作業はササユリの生育には都合の良い環境であったであろう。森林利用の減少と形態の変化がササユリの減少になっているに違いない。
 ササユリを長期間栽培することは結構難しい。球根を採取してきた次の年は開花するのだが、やがて姿を消してしまう。同じ場所で栽培すると病気になって消滅するらしい。新鮮な土地に定着し、数年間で花を咲かせて移動するのが本来の姿なのであろう。ササユリも野に咲いてこそであり、庭でカサブランカと競わせることは慎みたい。

・・・・・

 

笹ゆりは減少しているらしい。山に自生する花は摘んではいけないのだ。「花泥棒は泥棒にあらず」というのは、昔々の風流人の言葉であるのだろう。笹ゆりを育てよう会の活動が笹ゆりの群生を育てる日を心待ちにしたい。

高御位神宮まで降りると、一般参道ルートにも笹ゆりが見られると案内があったが、その数は少なかった。再び山頂へ上がり、鹿島神社の方へ戻るが、今日はとても人が多い。帰りは混雑する百間岩を下らずに百間岩上部で分岐する「天狗の小径」を降りていった。

 

昼からコンサートへ行く予定もあったので、鹿島神社から山頂(高御位神社)を経て(成井登山口)高御位神宮を折り返しての足早の往復となった。来週の日曜日は雨が降って、水量が増えたところで、「深山幽谷 滝礼拝」の続きを行いたいのですが・・・・どうなるのでしょうね?

posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 20:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
千ヶ峰 唐滝 禊滝
 

千ヶ峰(播州北部)の滝を見る 岩座神(いさりがみ)コース

深山幽谷 滝礼拝 6月2日 小雨

 

岩座神は七不思議コースと案内されている。登山口から少し行くと渓流の小さな滝に出会う。塔の岩へ行くコースと禊滝へ行くコースと分かれる。禊滝へ行くコースはその小さな滝の上で渓流を渡っていく。道標はない。

今日は塔の岩コースの塔の岩上部から唐滝方面へ縦走路と案内された急斜面を横切るコースを行った。見晴らし台(巨岩)から唐滝へ降り、禊滝を確認し、分岐点まで降りて、渓流のほぼ全てを確認してから再び登山をした。それほど、不安定なルートで初めて一人で訪れるのは山慣れた人にしかお薦めできない。テープが古く、急登が続き、よく滑る。そして大雨の後はどうなっているか分からない。落石も多い。

しかしこの禊滝ルートは渓流の水量があれば、私には千ヶ峰登山では最も美しいルートだと思えます。なんといっても滝が美しく、変化に富んでいる。登山靴ではなく磯釣り用スパイクシューズをはいていくのがお薦めです。雨が多かったり、雨が長く続いた日は経験者と登るほうがよいでしょう。行ってみたい方は日が合えば案内しますよ。

 

七不思議は何が不思議なのか分からなかったりする、不思議なルートです。このルートの不思議にはなっていませんが、見晴台が楽しい。見晴らし台上部の先端が三角になって伸びている、先ぎりぎりに立てばスリル満点だ。片足でターンが出来ればたいしたものだ。遠近両用眼鏡の方には危険でしょう。

 

七不思議を紹介しておきましょう。

・・・・・

千本杉

 神光寺の上野山中にある老杉は、木の中ほどから無数の枝を出し、その姿は神の仕業といか例えようのない不思議なシルエットをなしています。

 

塔の岩

 高さ十メートル余りの巨岩で、岩座神の名もこの岩に由来するといわれています。

 昔、あまんじゃこ(あまのじゃく)が夜中、天に五つの岩を積もうとして、四つまで岩を積んだときに夜が明けたので、1つをここに残したといわれています。

 隣の笠形山にもあまんじゃこの伝説があります。

 

唐滝

 干ばつのとき、この滝でウナギを獲ると必ず雨が降ると伝えられています。

 しかし、この滝には大蛇が住み、一人で足を踏み入れたものは誰一人として無事に帰れないといわれています。

 

雨乞岩

 干ばつのとき、この上で雨具をまとい雨乞踊りをすれば、必ず雨が降ると言い伝えられています。

 岩の表面には動物の足跡と伝えられる馬蹄形のくぼみが数多く残っています。

 

仁王門のシキミ(しおれシキミ)

 神光寺の仁王門にある樒(しきみ)。

 午前中は枝葉に勢いがあって光っていますが、午後になると急に勢いが泣くなり光沢もあせてしまうといわれています。

 

三本竹

常に三本の竹が生え、たとえその中の一本が枯れても、また新しく一本生えていつもその数に増減がないといわれています。

 

血石

 上部が平らで赤みを帯びているところから「血石」と呼ばれています。

 神光寺が隆盛を極めた頃、加古川流域の人々が遺体をこの寺に葬ったといわれています。

 その際、死者を一度この石に置いたことから「血石」と名付けられたとか。

 また、一説には死体があまりに重いので、この石の上で四肢を切り離して石が赤く染まったとも言われています。

・・・・・

 

千本杉に関しては別の案内板がありました。木の幹は緑がかって、林全体が緑色で不思議な景観を見せていて、こんな杉林は初めてでした。

 

岩座神の杉(千本杉)県指定文化財

高さが14m、根まわり約4.35m、目通り幹3.0mである。樹幹6〜7mの多数枝分かれしていることから通称「千本杉」と呼ばれ、町民から親しまれている。

 樹形は幅約16m、高さ約7mの一大扁平球状で大変美しい姿である。

 このような杉は大変珍しく、全国にある約50件のスギの天然記念物のうち2件がこれに類する。その1つは熊本県阿蘇郡小国町の阿弥陀スギと呼ばれるもので、大きさは本樹の倍あり、樹形は卵型を呈している。 兵庫県教育委員会

 

よく歩いた3日間だった。滝への旅は、次は笠形山の滝へ行きます。今度も多彩な滝に出会えそうで楽しみにしています。早朝登山万歳!!

 

滝つぼに 不思議の里の 水の綾

 

posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
千ヶ峰 不動の滝
 

千ヶ峰(播州北部)の滝を見る 水谷コース

深山幽谷 滝礼拝 6月1日

 

 越知川名水街道は麦秋の盛りだった。麦秋という言葉の、季節のずれが面白い。温かく爽やかな風を「麦の秋風」とも言う。逆に「竹の春」とは秋のことを言ったりするので日本語は面白い。俳句などという短い一行詩が発達したのも言葉が豊かであるからです。わずか17文字に底知れぬ深さがあり、季語という制約があるにも係わらず無限の広がりがあることが、日本語の妙味、あるいは醍醐味として知ることが出来る。

 

 新田ふるさと村手前に不動の滝への案内があります。水量があると絶品の滝です。

・・・・・

水ヶ野滝の由来

不動の滝「水ヶ野滝」:落差40m

500mほど上流に千檀ノ滝(雄滝)があり、この水ヶ野滝(雌滝)との上下二つの滝を総称して不動の滝と呼ばれています。

水ヶ野は、当地の字名です。

また、不動の滝の名の由来ですが、当地区の有志が昭和初期に滝中腹の岩を掘り、役行者、不動明王、大日如来の三尊像を奉りました。それ以来、毎年4月28日を命日として、護摩焚がされ、区民の方々も家族の安泰を祈って参られるようです。また、過去の戦争時は出征兵士の方々の武運長久を祈願してお参りされる方々も多かったようです。地元の人々にはとてもつながりの深い滝です。

 

千檀ノ滝(せんだんのたき)の由来

不動の滝「千檀ノ滝」:落差53m

下流に水ヶ野滝(雌滝)があり、この千檀ノ滝(雄滝)との上下2つの滝を総称して不動の滝と呼ばれています。

千檀は当地の字名です。

滝周辺には木漏れ日と滝のしぶきによる適当な湿気により、イワタバコ等の着生植物やエビネラン等の希少植物が生息しています。

また、滝を見て右側の谷上方に2つの洞窟があります。これは内部やこの周辺に石英が多く見られることから江戸時代に第二の生野銀山を追い求めて、試し掘りが行われた坑道跡です。

 四季折々の風情を楽しませてくれる千檀ノ滝は、皆に親しまれています。

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水ヶ野滝の由来のふりがなに(みずのがたき)とあり、千檀ノ滝の由来の案内板の水ヶ野滝のふりがなは(せみずがのたき)と「せ」が入っているところが面白い。古くは「せみず」瀬水と言われていたのだろう。

 

千檀ノ滝へは10分程の道のりですが、革靴等の滑るものでは危ないと思います。水しぶきが気持ちよかった。最高!!

 

登山道は直ぐ近くです。林道奥の登山道へ行くと水谷東コースと水谷西コースがありますが、西コースは林道で登山としての面白みはありませんが、オフロードのバイクでは楽しめそうです。林道の工事具合を見ていると、別ルートで頂上直下まで車でいける道を作っているように思われます。現在は工事中で通行止めです。トライアルだと簡単に頂上までいけます。

 

東コースは急登がなく、誰でも楽しめるコースです。登山が好きな人には物足りないでしょう。このルートでは以前には豪雪を狙って、胸までの雪をラッセルして登ったこともあります。スキーも達人になると西コースの林道を滑り降りるのは楽しいと思います。来シーズンはテレマークで挑戦したいと考えています。装備をお持ちの方は一緒に行きませんか?ただし事故は自己責任ですので悪しからず。

 

市原峠からの稜線上のルートと出会い、この稜線上ルートの心地よさは千ヶ峰で最も人気のルートとなっています。案内板も面白い「動物のフィールドサイン」や「鹿の影響を受けた森」の案内は秀逸です。小さな展望所も楽しい。混んだ山上よりも昼食にはお薦めのポイントです。

 

今日は多くの種類の蝶に出会ったり、鹿にも時折に出会って楽しかった。熊鈴を鳴らしていると鹿には出会えない。今日は登山というよりは「お山にお邪魔しました」という静けさだった。

 

良寛の詩に好きな詩があるので紹介したい。

良寛詩妙 無弦の琴 野呂さかん・編著 鈴木出版

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花無心招蝶   花 無心にして蝶を招き

蝶無心尋花   蝶 無心にして花を尋ぬ

花開時蝶来   花開く時 蝶来り

蝶来時花開   蝶来る時 花開く

吾亦不知人   吾もまた人を知らず

人亦不知吾   人もまた吾を知らず

不知従帝則   知らずして 帝則に従う

 

【現代語訳】 花は無心のまま蝶を招いている。蝶も無心のまま花を訪ねている。花が開くとき、蝶が訪ね、蝶が訪ねるとき、花は開く。私もそれと同じように、他人を知らない。他人もまた私を知らない。知らないまま、天の法則に従って生きている。

【語句注] 無心・・・何かをしようとする意志のないこと。帝則・・・天の法則。

【詩の風韻] 花は蝶を招こうという意志のないまま蝶を招いており、また蝶は、花を訪ねようという意志のないまま花を訪ねている。人もまたそのように生きている。

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このような書をリュックに入れて、山野の風を楽しみながら読書をするのも癒される。

 

風びより 鹿の子可愛や 千ヶ峰

posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 09:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
千ヶ峰 三谷の滝
 

千ヶ峰(播州北部)の滝を見る 三谷コース

深山幽谷 滝礼拝 5月31日

 

 前日には雨がたっぷりと降って滝見物が楽しみだ。朝早くおきて昼に帰り仕事や用事を済ませるという早朝登山と洒落込んでみる。濃い朝靄は深山幽谷滝礼拝の旅には雰囲気が良い。三谷コースの登山口の車道には側溝から水が溢れて期待が膨らむ。

 登山口から早速に渓流美が楽しめる。濃い緑、黒い岩、白い水しぶきが躍っている。狙っている水量には及ばなかったが、良好!

 

 千ヶ峰の滝はこの三谷の滝と新田の滝と神岩から登ったところの滝の三箇所の滝がお薦めです。実はこの日から三日間、千ヶ峰をたっぷりと歩き、渓流や小滝のほぼ全てを観察してきました。全歩行時間は17時間に及び、アヒル隊長もさすがに疲れたようでした。

 

 姫路から但馬街道(312号線)を行き、8号線から427号線へ入り、ハーモニーパークを目指し、風力発電の巨大風車を過ぎると登山道入り口に着く。1時間半はかからない。姫路からは気軽な山歩きで、半日登山にはもってこいの山の一つとなる。

 

雌滝、雄滝を過ぎて山頂を目指すことにする。注意することは雨が沢山に降った後はよく滑るということと、ここは山蛭が多いので足元をしっかりしておきたいということです。

急登を過ぎると杉の小道へ続き広葉樹の木漏れ日の道へと入る。この広葉樹の水玉模様の道が美しい。爽快!!

 

登山道から山頂へは山慣れた人にはあっけないほど直ぐにつくが、1005mの全方位の展望は絶景で、お気軽登山の割には得るものが多い。本日晴天、天晴れ!天晴れ!大明神!

 

ラテンアメリカの詩に素敵な詩があるので紹介したい。

世界現代詩文庫 7 土曜美術社出版販売

編・訳 田村さと子/監修 小野十三郎・小海永二

 

エクアドルの詩人

ホルヘ・カレーラ・アンドラーデ

 

風びより

 

現在 わたしには高度な文学の師がいる

彼はあらゆる書き物にうんざりすることを教えてくれた

それは野から吹きこむ風 農夫たちが

幸運閣下と呼ぶ やさしい爺さまである。

 

幸運閣下には奇癖がある。早朝に家を出て

まだ 湿っている草の中で探しまわる。

知識という美徳の杖を。

しわがれ声で話しかけながら 森中を走りまわる。

 

膝のまわりの茂みが祝福する

井戸の釣瓶がきしみ 水がゆれる

それから 一本の木の安穏の下で幸運閣下は

講義を行っている博学の僧侶のように見える。

 

空を読みとる いつ雨が降るか そして村中の扉を

叩きまわって知らせるのだ

すると磨ぎすまされた耳の隣人たちは

叫びはじめる「幸運閣下がやってくるぞ!」

 

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詩的印象派の風景詩人、または旅の詩人。人間と自然の破壊された絆をとりもどそうとする詩。この書に掲載されている詩はどれも美しい。

日本では自然破壊は万葉の頃からみられる。万葉集に萩が多くでてくる。そのことは、万葉の頃はそうとうに都市化が進んで森林が伐採され、二次林で多くみられる萩が歌われていることで分かるのです。中尾佐助教授先生の「花と木の文化史」に詳しい。先生は教授だが助教授と読まれることがある、とよく笑い話をされていた。

その後、豊かな森を求めて遷都を続けることになる。「文明は森を食べる」と安田喜憲は言っている。野山を歩いていると、つくづくと考えさせられることがあります。

 

ヤマアジサイがそろそろ身頃になってきています。山の花は清廉で楚々として美しい。

 

千ヶ峰 ヤマアジサイの 風日和

posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 頑張らないウォーキング倶楽部 | 03:35 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |