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原発を考える 18 ペトカウ実験
JUGEMテーマ:大地震
 

18 この際だからこそ、原子力の問題を徹底的に考えよう。

 ペトカウ実験

 

 シーベルトに関しては過去の研究に基づいて仮定で成り立って計算される、理論値であって、実際に測って調べるものではないようだ。ということを前回の終わりに紹介した。

 この数字は、毎日のように報道で見聞きするが、どうも私たちの暮らしには必要がなく、研究者の研究に必要な、仮説のようなものであるらしい・・・。

 では何故にシーベルトという数字が必要なのでしょうか。

 「しきい値」というものを設定するのに必要があるようです。

 

デジタル辞典

しきいち 【しきい値】 border line

一般に境界線、境目のことを指し、ある値以上で効果が現れ、それ以下では効果が現れないことをいう。

 

 ウィキペディアでの概説では

生理学心理学では「閾値」が、物理学工学では「しきい値」が、学術用語として定着している。

19世紀の生理学から精神物理学を介して現代の心理学に受け継がれる用法では、刺激の存在、あるいは刺激の量的差異を感覚するに必要な最小限の刺激値(刺激閾と弁別閾)を指す。現代の生理学では、神経細胞が平常状態から活動状態へ転換するのに必要な最低限の電気的信号の強さの値を指す。

このほか電子回路におけるオンオフの境界電圧、また放射線毒物などの分野でも用いられる。

 

日本原子力学界

保健物理・環境化学部会

2009年6月作成のものが、以下で見ることができる。

AESJ-PS004 r1 低レベル放射線の健康影響

AESJ-PS004 r1. ポジション・ステートメント(見解、提言、解説、その他). 低レベル 放射線の健康影響. 2009 6 月作成. 日本原子力学会. 保健物理・環境科学部会. 放射線による健康影響は、放射線防護の観点から、大きく2つに分類することができる。http://www.aesj.or.jp/info/ps/AESJ-PS004r1.pdf関連ページ

 

これを読めば「しきい線量」が何故に必要だったのかがわかる。

原子力開発を進める上で、必要な安全基準を作成するためだったのです。

そのことに問題はないと思えるのですが、

このような指摘もある。

 

「内部被爆の脅威」肥田舜太郎/鎌仲ひとみ著

ちくま新書 2005年6月10日発行

101p

原子力は、二つの間違いを見落としたまま開発され、利用されてきた。一つは「放射線の量がある一定量以下(しきい値以下)であれば人体に全く危険はない」という考え方であり、もう一つは、「自然に存在する放射線の核種も人工で作り出した放射線の核種も、人体に与える影響は全く同じである」という考え方である。

 

 では、しきい値以下では本当に問題は無いのか?ということになる。

 ここにペトカウ実験というものが記されている。紹介してみよう。

同書90p〜

 放射線の人体に対する影響の医学的な解明を阻んでいた壁の一つは、放射線に対する細胞膜の強大な障壁だった。アブラム・ペトカウは一九七二年、マニトバにあるカナダ原子力委員会のホワイトシェル研究所で全くの偶然から、ノーベル賞に匹敵する次のような大発見をした。即ち、「液体の中に置かれた細胞は、高線量放射線による頻回の反復放射よりも、低線量放射線を長時間、放射することによって容易に細胞膜を破壊することができる」ことを実験で確かめたのである。

 ・・・略・・・

彼は何度も同じ実験を繰り返してその都度、同じ結果を得た。そして、放射時間を長く延ばせば延ばすほど、細胞膜破壊に必要な放射線量が少なくて済むことを確かめた。こうして、「長時間、低線量放射線を照射する方が、高線量放射線を瞬間放射するよりたやすく細胞膜を破壊する」ことが、確かな根拠を持って証明されたのである。これが、これまでの考えを180度転換させた「ペトカウ効果」と呼ばれる学説である。

 

 ここでは、低量放射線の危険性が指摘されている。日本原子力学界の低レベル放射線の健康影響、でもこのことは認められている。しきい値以上は危ないが、しきい値以下でも危ないので、どちらも考え合わせた安全対策を考えようということのようなので、何でしきい値が必要なのか、素人には分からない。

 

 体外被爆と内部被曝では何が違うのか?

 

82p〜

体外被爆の線量の計測は主に熱蛍光線量計という計器が使われ、空中にあるガンマ線だけが測られる。空中に浮遊している放射性物質から出されるガンマ線はどんなに微量でも、生体の中で濃縮されることによって被ばく線量は飛躍的に増大する。このような生体内濃縮による被ばくの危険は一般市民に十分知らされていない。かえって、自然の放射線があるのだから、人工のものも人体にとって大丈夫であるというキャンペーンが行われている。

 たとえば、毎日、数十人がアクセスする経済産業省のホームページ、「原子力情報なび」では次のように説明されている。

内部被ばく(食物や呼吸等により体内に入った放射性物質による被ばく)も、外部被ばく(体外にある種々の放射線源からの被ばく)も、受ける放射線量の値が同じであれば

影響も同じです。

 人間が自然界から受けている外部被ばくは、一年間で宇宙線から約0.39ミリシーベルト、大地からは約0.48ミリシーベルトです。食物等を通じて体内に入ったカリウム等による内部被ばくは約0.29ミリシーベルトです。この他にも空気中のラドンなどの吸入によって平均約1.26ミリシーベルト程度の放射線を受けています。

 

『ガンマ線はどんなに微量でも、生体の中で濃縮されることによって被ばく線量は飛躍的に増大する。』生体の中で濃縮されるのですか・・・。

 

では自然の放射線と人工のものとはどう違うのか?

 

80p〜

 自然放射線は、放射線に最も弱い胎児の10万人に2人を先天性奇形で殺してきた。しかし、二万年の間、自然放射線とともに生きてきた人類のからだは、それと上手に対応する能力を育て、被害をそれ以上に増加させてはこなかった。ところが、工場で生産される人工放射線は人類が自然放射線との間に結んできたルールに関係なく、気ままに行動し、同じ微量でも細胞に致命的な影響を与え得る危険を絶えず侍っている。人類は二万年の進化の過程で、地上に存在する放射線量に適応してきた。つまり、自然界放射線を出す物質を体内で認知し、体外に排出するというメカニズムを侍ったのである。ところが、人工の放射性物質はここ六十年ぐらい前に突然現れ、人体にとっては全く未知の物質である。しかも、自然界のミネラルや金属と非常によく似ているので、人体は間違えて体内に取り込み、新陳代謝のメカニズムに混乱を起こしてしまう。人体は微量元素を濃縮する作用と機構を待っているので、本来なら栄養を吸収するメカニズムが放射性物質を濃縮する結果となってしまう。

 

同書 86p〜も見てみたい。

 大阪大学名誉教授で、近畿大学原子力研究所特別研究員である近藤宗平氏の『人は放射線になぜ弱いか 第3版―少しの放射線は心配無用』には、次のように記されている。

 チェルノブイリ事故で放出された放射性セシウム137は、ベータ線を発射した直後、ガンマ線を発射する。(図沓供忘戮く見れば、放射性カリウムとちがう点がある。放射性元素はどれも少しずつちかう。しかし、そのちがいはたいしたことはない。

 自然放射性元素も人工的につくった死の灰も、同じ仕組みで生体に作用する。だから、いろんな種類の死の灰があって、その放射能の強さがちがっていても、それを被ばく量単位ラドかグレイに換算することが、大事である。ラド単位で表せば、馴染み深いX線やガンマ線を同じラド量だけ被ばくしたのと、同じ放射線形響かおこる。つまり、原発事故の影響も、X線やガンマ線の影響の知識があれば、正しく予測できる。原発放射能を特別に怖がる必要はない。

 

 どちらの論が正しいかよく分からないが、こうなれば読み手側の感性の問題かも知れない等と考えてしまう。しかし、この書が警告の書であることは間違いがなさそうです。

posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 大災害 | 07:43 | comments(0) | - | - | - |
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