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環境考古学に学ぶ
JUGEMテーマ:大地震

昨日から続いている、あまりにも大きな地震の被害に驚いています。人は自然の猛威の前には、あまりにも無力であることをつくづくと見せつけられています。津波の凄まじさに、人の暮らしと海洋環境の関係について改めて考えさせられました。

 テレビで映し出されている映像を私たちは決して忘れてはならない。自然の大きな時の流れから見ると、このような災害はしょっちゅう起こっていることです。人々の災害への備えという考え方だけでは限界があることも見ておかなければなりません。

 人が自然に対する考え方を見直す時期が来ているのでしょう。人は自然にもっと畏怖の念を抱いた、文明を築く必要があるのでしょう。文明を研究している多くの学者が指摘していることでもあります。

 地球の温暖化による海面の上昇は、津波の被害をもっと大きくするものです。現在の気温の上昇が、人間の為せるものか自然の周期的な変動によるものなのかは分かりませんが、確実に気温の上昇期にあるようです。

「気温の上昇は急速なものになる」こと、と「海洋環境の悪化」の関係が環境考古学からの警告として発せられているので、覗いて見ましょう。

 

環境考古学の第一人者、国際日本文化研究センター教授 安田喜憲先生の著書、『森林の荒廃と文明の盛衰』(思索社、1988年)を読んでとても感動した覚えがある。私は以前にシベリアから北海道から北米の先住民の、木の文様と樹木に関する伝説の関係について研究していたことがあり、文明は南に下り、その後に北上したのではないかという仮説を立てていました。研究は途中で挫折しましたが、私の仮説はまんざら的外れではなかったのではないのか、という思いを強くしたものです。

 

国際日本文化研究センターとは・・・のホームページで

研究域・研究軸を以下のように紹介している。

研究域・研究軸は、日本文化について種々の観点から総合的な研究を行うため設けられた研究活動の枠組みを示すもので、それらが示す方向にそって共同研究を組織し研究活動を行うものである。
研究域・研究軸を研究活動の枠組みとした原則は、日本文化の全体像を把握するための視座として、まず研究域を設け、次にそれらを分節して研究軸を設けたものであり、研究軸は研究域の示す視座の中で、いくつかの方向を特定するものである。

 

安田喜憲先生は以下のように紹介されている

 専攻は、環境考古学。古代文明の比較研究。「環境考古学」という新たな分野を日本で初めて確立した。
 1980年には、日本文化が森の文化であったことを初めて実証した。古代文明の盛衰と環境変動とのかかわりを世界的スケールから研究し、自然科学と人文科学の学際的研究に取り組んでいる。

 200711月には紫綬褒章も受章されている。

 

 先生の本は是非に読んでもらいたいが、

 インターネットでも先生の論の概略が紹介されています。

ECO JAPAN

環境考古学が予言する地球温暖化の行く末

急速な温暖化がもたらす大洪水と文明の危機

 

このホームページの記事で簡略化して紹介すると、

○環境考古学とは、

一言でいえば「過去から現在を見通して、未来を知る」学問です。

人の心、暮らし、文明、文化、すべては過去に強く規制されます。未来を予測する時も、過去はどうだったかでその方向が決まります。

○過去を調べる方法は、

21世紀になって、さらに私たちは新たな道具を手に入れました。「年縞(ねんこう)」の発見です。

これは、湖などの底の堆積物の層なんですが、「珪藻」(ケイソウ)という植物の状態によって堆積物の色が変化しているんです。珪藻が繁茂する春から夏の間は珪藻の白い色の層が出来て、珪藻が繁茂しない秋から冬の間は有機物や粘土の黒い色の層が出来ており、木の年輪のように、きっちり1年ごとに縞模様が出来るんです。

ボーリングして掘り出してみると、見事に縞模様が分かります。

○具体的に分析対象にするのは何ですか。

一番分かりやすいのは花粉の化石です。暖かいところと寒いところでは育つ植物の種が違いますから、花粉を見ることでその時の気候が分かります。年縞の層の中にある花粉を、顕微鏡で1個ずつ数えていきます

○先頃、ノーベル平和賞を受賞したIPCCIntergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)は、今世紀末に地球の平均気温は6.4度上昇するといっています。

しかし、その急速な気温の上昇に生態系が適応できず、安定した生態系が確立するまでの500年間は、生態系が不安定になって、干魃(かんばつ)や洪水などが頻繁に起こるはずです。

○このまま温暖化が進むとどうなるでしょう?

私が描いているシナリオは次のようです。

平均気温が3度上がると、北極の氷が全部溶けます。すると、大量の冷たい淡水が海に流れ込むことで、北大西洋の海水の循環が止まります。先ほど説明した「ヤンガー・ドリアス」小氷期が生じた理屈と同じです。それで氷河時代に逆戻りしてくれれば人類は生き延びることができます。

しかし、北極の氷がなくなり北大西洋で海水が摂氏4度にまで冷やされなくなると、酸素を含んだ水が深層に移動しなくなってしまう。水は摂氏4度のときが一番重くなります。そこで4度に冷やされた表層の水が酸素をいっぱいに含んで海底に沈みこみ、深層水の循環を維持しているのです。

ところが4度に冷やされないと酸素を含んだ表層の水は深海にもぐりこめません。すると海中の酸素濃度が不足して様々な生物の死滅につながります。生物の死骸が海底に蓄積することで次第にメタン(CH4)が発生し、ますます温暖化が進むことになります(編集部注:メタンは二酸化炭素に比べて、同じ放出量で約23倍の温室効果をもたらす:IPCCによる2001年の報告書より)。

○これは何も荒唐無稽な想像ではありません。実際に15000年前から9000年前にかけて、地中海で起きたことなのです。ナイル川の源流のビクトリア湖の水位が急上昇してナイル川にあふれ、膨大な淡水が地中海に流れ込んだ結果、地中海の海水における酸素濃度が低くなり、生物は大量死しました。その証拠が、現在も海底に残っているサプロペル層です。

○同じことが地球規模で起こるのです。

よろしいですか。今よりも5度も6度も平均気温が高い気候といえば、かつての白亜紀やジュラ紀、もっと分かりやすく言い換えれば「南極海で泳げた時代」の気温なのです。海はドブのようになって、大気はメタン(CH4)、二酸化炭素(CO2)、硫化水素(H2S)などが今よりも多い。そうした環境下では、人類は生きていけないような気がします。  ・・・中略・・・

またこの過程で、世界中のあちこちで大洪水が発生します。温暖化による海面の上昇と気候の湿潤化は、降水量の増加の原因となります。分かりやすく言い換えるなら、皆さんの記憶にも新しい、2005年にアメリカを襲ったカトリーナの何倍ものハリケーン(暴風雨)が多発するでしょう。

逆に、温暖化により気候の乾燥も進み、干魃(かんばつ)も起きて砂漠化が急速に進む地域も出てきます。そうなると作物もどんどん育たなくなります。

○現実味があるということにぜひ気づいていただきたい。

これは、15000年前から11000年前にかけての気候変動を詳しく調べて分かったことですが、私たちの暮らすモンスーンアジアは、ヨーロッパや西アジアに比べて、温暖化の影響をいち早く受けます。

○今、人類に足りないのは、自分たちの欲望をコントロールする知恵です。今の市場原理主義社会では、欲望が知恵に勝っています。それでは持続型社会の実現は無理です。

○後編に続く、安田先生が主張される「稲作漁労文明」が人類を救うことになりそうです。

 

後編は

地球温暖化の影響をまっさきに受けるのは我々日本人が住むモンスーンアジア地域である。大洪水や旱魃による食糧の不足や疫病の流行は、深刻な問題を引き起こす。しかし人類が気候変動を経験するのははじめてではない。15000年前の温暖期に、我々の祖先は、木の実を採取し川の魚を採って暮す定住革命をなしとげ、その危機を乗り越えた。
再び温暖化が予測される今こそ、祖先の知恵に学び、持続的社会を維持していくことが大切だ。西洋の物質的豊かさにおされて忘れかけていた稲作漁労民の生き方は、日本人の祖先が粛々と繰り返してきた日々の営みそのものである。それは、生きとし生ける者すべての命に畏敬の念を持ち、大切にする心からはじまる生き方だ。

 

と始まっている。

今、皆で環境考古学に少し興味を持っていただいて、地震の怖さも念頭に入れて、これからの町づくりや国づくりを考えていかなければならないでしょう。

posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 生と死 | 16:21 | comments(0) | - | - | - |
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