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在宅ホスピス奮戦記 19
JUGEMテーマ:病気
 

19 団塊の世代の介護を誰がする。

 

介護難民200万人

 大和総研の斎藤哲史氏は、「施設の受け皿の少なさと高齢者の増加を考えると、2014年ごろに『介護難民』は200万人に達する可能性がある」と指摘している。200万人とは、日本国民の50人に1人が「介護難民」になる計算だ。

 斎藤氏がその理由として説明しているのは、以下のとおりである。

 2014年には「要介護2」以上の老人が、320万人に達すると予測される。しかしそのうち、施設に受け入れられる人数は、全体の37%以下である。なぜなら、介護保険3施設や有料老人ホームなどの施設の総定員は、最大で118万人にしかならないからだ。つまり、残りの200万人が難民化する、という予測である。

 

 以上の記述は「介護崩壊」 凛次郎 著

晋遊社ブラック新書 20071220日発行

第六章        介護崩壊へのカウントダウン 184pからです。

 

 2014年といえば、団塊の世代が65歳あたりなので、団塊の世代に本格的な介護が必要になる頃にはもっと介護難民が増えることになる。しかも、その世代の要介護度も高くなっていく。団塊の世代は環境の悪いところで競争にさらされて、ストレスの多い職場で仕事をし、よく飲み煙草を吸うのが当たり前の世代であったので、癌になる率はさぞかし高いだろう。考えてみれば、自助、自由主義の礎を築いてきた、欲望をむき出しに突き進んできた世代なので、生きる力は旺盛で、介護難民になっても心配は要らないかもしれない。私のような若輩者が要らぬお世話をすることもないかも知れない。彼らに自由に難民生活を楽しんでもらえば良いのだが、そうはいかない。難民になるのは貧困層・社会的弱者であるからであり、彼らへの負担が私の子ども達に、そのことによる大きな被害が及ぶからだ。

 

「介護崩壊へのカウントダウン」では引き続き、このように書かれている。

・・・・・

 また斎藤氏は、『週刊エコノミスト』(2007年7月17日号)の中で、「現在の介護保険財政は、事実上、単年度会計で運営されており、毎年の介護給付費をまかなうのに必要な保険料しか集めていない。現在、40歳以上の人から保険料を徴収していることを考えれば、その世代の介護リスクが高まる3050年後の保険財政を担保しなければならないはずだ」と指摘し、「介護保険は今のままでは維持できない。50年後を見据えた負担増や、施設介護重視への転換が不可避だ」と述べている。

 現行の介護保険制度では、制度を維持するために必要な財源の大半を、現役世代の稼ぎによってまかなっている。つまり、年金と同様に、現役世代が支払う保険料は、自分の将来のためではなく、今の老人のために使われているということである。

・・・・・

 介護保険というのは、もともと団塊の世代が自分の親を介護するために作られたもので、欠陥も多い。その欠陥は日本のお家芸である「改善」でしのいでいこうという、腹積もりであった。しかし、現実は「改善」では解決できない事態が起きてしまった。

 予想していた労働人口の減少による税収減以上に、日本の経済が収縮する想定外のことが起こってしまったのです。

 金融市場のグローバル化による、ファンドマフィアの勃興であった。彼らが狙っているものは新興国のバブルを根こそぎ頂こうというものです。日本の技術は円高誘導で、海外進出による新興国のバブルを煽る役目を押し付けられた。国内は気がつけば取り返しのつかない空洞化をし、政府・日銀もファンドマフィアにお手上げとなってしまっていたのです。今や日本は環境・観光・医療介護のお零れ経済政策しかない、惨憺たるものになろうとは誰も創造していなかった。だからハーバードを牙城としたステルス複合体に気をつけろ、日本人はもっとファンドを勉強しろ、ITや英語を勉強しろと警告してきたじゃないか・・・という学者も多いだろう。

 インフレターゲットも日本の為替介入も巨大化したファンドマフィアにとっては、もはや子どもの遊びにしか過ぎない。次に彼らが狙っているものは資源国の内紛を利用して、独裁者の尻の毛まで毟り取ってやろうという、「正義」の闘いだ。

 日本の予想以上の国家の危機に、「改善」は情報操作による国民への欺きとして表れた。それが社会保障も含めた国民的議論を宙に浮かせるものとなって、悪循環のスパイラルに陥いらせてしまっている。

  

 今は介護の話をしているので政治や経済の話は後にして、では団塊の世代の介護難民はどうなるのか?

187p〜

 「団塊世代」の出現により、核家族化が進行したため、高齢者介護においても、一気に家庭の介護力が低下してしまった。そのため、社会全体で老人の面倒を見る必要に迫られてきた。

そこで誕生したのが介護保険制度であり、現役世代が稼いだお金で、今の老人の面倒を見るという現在の制度が生まれたのだ。

 しかし、現行の制度のままでは、今後、団塊世代の高齢化が進み、介護費用が爆発的に増えた時に、どうやって収支のつじつまを合わせていくのかが、まったく不透明なのである。

 税制改革も含めて、長期間に渡っても矛盾の出ない、新たな高齢者福祉ビジョンを打ち出すことが必要になってきている。

・・・略・・・

団塊世代が介護される側に回る頃には、確実に、家庭内での介護の人手はいなくなる。核家族化と男女共同参画社会の実現により、女性の社会的地位が上がり、女性が家で介護に従事するよりも、外に働きに出て行ってしまうという事態が予想されるからである。

 今後、ますます在宅サービスに対する給付が制限されるため、両親に十分な介護を提供するには、自腹を切ってヘルパーを頼むか、誰かが働かないで面倒をみるか、どちらか一方しかない。しかし、これではまるで、介護保険制度が導入される以前と、まったく同じ状態ではないか。

 

 団塊の世代の多くは、どうやら「介護地獄」におちていきそうだ。 

 

第1章 虐待と介護殺人

高齢者虐待

 介護に疲れ、生活にも困窮し、金銭的にも精神的にも追い詰められた、高齢者を介護する家族たちによる、殺人、心中、虐待などの事件が相次いでいる。介護の負担を社会全体で担い、家族にかかる負担を軽減しようという目的で始まった「介護保険制度」だが、この制度が始まってから7年が経過したにもかかわらず、介護をめぐる悲劇の数はいっこうに減る気配がない。

 殺人事件や心中事件などの場合は、新聞やテレビなどで、事件のあらましや犯行の動機などが明らかにされ、発生件数などの統計も発表されている。だが、「虐待」事件となるとその多くが密室の行為によるもので、実態はほとんど明らかにされていない。

 

では、施設ではどうなのか、

第2章        介護ヘルパーの犯罪 48p〜 

 ヘルパーによる虐待

 虐待の加害者は家族だけではない。

 第一章で紹介した「2006年度の高齢者虐待の実態調査」では、老人福祉施設や有料老人ホームなど、老人を介護するための施設内での虐待も、53件が確認されている。

 虐待を行っていたのは、約8割が介護職員で、中には施設長や管理者が加害者となっているケースもあった。虐待の現場となっていたのは「特別養護老人ホーム」が最も多く(約36%)、続いて「介護老人保健施設」、「認知症高齢者グループホーム」の順となっている。また、施設内での虐待の通報者は、「親族」が約25%と最も多かった。

 ・・・略・・・

また最近では、安さを売り物とした民間の無認可施設が増え、劣悪な環境下で身体拘束されるケースも報告されている。こういった無認可施設には、介護保険が適用されず、入所者の毎月の利用料から施設運営費に回さざるをえない。そのため使える金額が少なく、入所者の数に対して、実際に介護にあたれる職員の数が圧倒的に足りない。そのため、夜間は当直も置かずに、入所者にただオシメを着けてベッドに縛りつけたままにしている虐待のケースもある。

 この場合でも、家族が「虐待だ!」と騒ぐケースが少ないのは、「在宅介護が無理な上、値段が安いとなれば、預かってもらえるだけでもありかたい」と、まるで、家族と施設が合意の上での虐待であったことを窺わせるような答えが返ってくる。

 

 更にこういう指摘まである。

189p 前出の大和総研・斎藤哲史氏によれば、50年後には総人口の約9%が介護保険の対象になるという。それはつまり、親の面倒をみるために、「多大な労働力を介護に固定することになり、それは他産業における労働力不足に直結し、経済成長率の低下を招き、生活水準の低下へと向かう」ことになる。                20に続く

posted by: 応援しよう東北!(雑華堂) 小嶋隆義 | 医療と介護 | 18:38 | comments(0) | - | - | - |
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