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『アンのゆりかご』に学ぶ仕事の流儀2014.07.22 Tuesday
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JUGEMテーマ:グルメ
『アンのゆりかご』に学ぶ仕事の流儀
『アンのゆりかご』村岡花子の生涯 村岡恵理著 新潮文庫
『アンのゆりかご』の、ゆりかごは、プリンス・エドワード島がかつて先住民から「波間に浮かぶゆりかご」と、名付けられていたことによるものらしい。アンのゆりかごは激動の時代に浮かぶ、花子の「神のまもり絶えざれと思う」(362p)祈りなのだろう。
この書は面白かった。物凄く面白かった。朝ドラを見ることも忘れて読み耽った。花子の生きた時代と、その時代の空気を呼吸する逞しい女性達がキラキラと万華鏡を見るように描かれている。
あとがきの、「曲がり角のさきにあるもの」を信じる、を書いた梨木果歩はこう言っている。(430p)
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本書には、ただ村岡花子一人の女性史のみならず、彼女の生きた時代の女性たちの意識、彼女たちの置かれた社会的地位、葛藤までもが丹念に描かれている。中でも市川房枝に対する言及は、簡潔ではあるが各時代の要所要所に的確に人っていて、婦人参政権獲得運動の歴史が実に端的に浮かび上がる仕組みになっている。
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花子が市川房枝に始めて会ったのは、女性の人材育成のために旺盛な活動を続ける実業家・広岡浅子の夏期講習に参加した時だった。花子23歳、小我ではなく真我に生きよと広岡の教えを受ける。そして(142p)「小我より真我。社会の中で自分がなすべき仕事とは何か。花子は自分の探求する文学を、自分ひとりの世界にとどめずに社会に還元していく、という意識を浅子から得たのである。」
花子は健全で斬新な家庭文学を広めることを決心した。その家庭文学とは・・・(378p)・・・花子は、モンゴメリの描く物語こそ、花子が求め続けてきた「大人も子供も楽しめる本」であり、「非凡に通じる、洗練された平凡」であり、いかなる時代にも、ゆっくりではあるが着実に多くの人々を幸福にするメッセージが込められていると確信していた。
最も身近な人たちと共に笑い、涙して歩んでいく中にこそ、人生の深い味わいと実りがある。そして、愛する人たちと過ごす日常が、いかに、はかなく、そして尊いか―――、花子は若い世代の人々に伝えておきたかった。
面白かった、この本の何もかもが面白かった。あまり面白すぎて、この本の印象が変らないように・・・朝ドラを見るのを止めました。私はまだ村岡花子の本を何も読んでいないので、これから幾らかを読んでみようと思っています。
自分にとって真我とは何か?仕事の中で見つけてみようと思っています。
写真は税込み700円の弁当です。
写真1は、地鶏から揚げ弁当
写真2は、地元産海鮮パーポー弁当
写真3は、タコと茄子の田舎煮弁当
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