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対話による関係調整:メディエーションの考え方2010.09.28 Tuesday
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JUGEMテーマ:病気
第11回 医療と介護の学習会へのご案内
大混乱で病院が機能不全に陥る!
2015年までに抜本的な解決策を実施しなければ、
医療も介護も崩壊する。
2010年10月
医療と介護の問題に取り組む地域リーダーの会
小嶋隆義
今回の勉強会(メディエーションの考え方)は
医療側と患者側のトラブルの増大と対策について
考える機会にしていきたいと考えています。
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患者・市民と医療者・医療機関との
よりよい関係を構築するために
秋の特別講演会 第11回医療と介護の学習会
対話による関係調整:メディエーションの考え方
講師 和田仁孝 わだよしたか 先生
早稲田大学大学院法務研究科教授
2010年 10月21日(木)14時
姫路市民会館 4F 第6会議室
問合せ先 ryourinin@live.jp 小嶋
聴講無料 誰でも自由に参加できます。
病院警備員・警察OBのためのメディエーション技術のお話もあります。
主催 医療と介護の問題に取り組む地域リーダーの会
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団塊の世代が高齢化することで、医療需要が増大します。団塊の世代が高齢化していくことで2020年以降は70歳以上の高齢者人口が現在の4割以上増大することになります。高齢者がガン適齢期に入るだけではなく、高齢者は複数の病気に罹患する特徴があり、医療や医療を伴う介護の需要は現在の倍以上になります。現在でも医療や介護の施設も人も不足している状態なので、今の危機感の無い国や地方の政策を見ていると、大変な混乱と、犠牲者が生まれることが予想されます。
高齢者が心配していることは多くありますが、健康と財布の中身が、やはり不安の中心になるでしょう。財布の中身で言うと、不景気と財政赤字と少子高齢化で社会保障と暮らしが破綻するのではないかということです。心配は尽きませんが、老後の計画について提言しておきます。今の政策のままでは、混合診療の解禁で医療費の患者負担は倍増します。消費税は20%を超えるでしょう。年金や資産は実質的に、2025年には半分の価値になっていると計画して、老後の生活を計画しておけば問題はないと思います。お金がなければ医療難民になることは覚悟しておきましょう。人間いつかは死にます、潔さも必要かもしれません。不安の増した方は私と同じなので、一緒に市民活動をしましょう。
病院現場での医療側と患者側のトラブルの増大はそういった、患者を取り囲む社会的な要因・外的な問題と、それに関連した患者本人の心理的な要因・内的な問題とに分けて考える必要があります。政治の問題は政治の問題。医療にまつわる患者本人の心理的な問題とは分けて考えなければなりません。政治の問題を医療関係者に腹いせにぶつけてはお角違いというものです。
患者本人の心理的な要因・内的な問題について。
次の3点についてこれから考えていく機会を、当会として、設けて行きたいと考えています。
1)社会的な要因による高齢者の生き難さについての相談窓口開設の取り組み。
2)人は感情から老化することへの理解を踏まえた上での、社会全体の高齢者への思いやりについての啓発活動。
3)情動教育の社会的問題解決プログラムの実施。EQ(心の知能指数)、つまり、自制と共感の能力向上による人間の結びつきが、大きな社会資本となることへの理解。
1、について。急速に変化する社会についていけない高齢者のコミュニケーションギャップが、高齢者の生き難さになっている。「変化を変化として認識できず、昨日のように今日を生きようとすると、つまずくことになる。」と藤原智美は『暴走老人』で指摘している。
2、について。『困った老人と上手に付き合う方法』で和田秀樹はこう著している。人間の老化は「知力」「体力」より「感情」から老化する。高齢者の脳は前頭葉から委縮し、意欲・理性・判断力の低下と性格の先鋭化がみられる。
3、について。ダニエル・ゴールマンは『EQ』について、こう述べている。EQは民主主義の基本技術である。その意味で、情動教育は人格や道徳や市民としての自覚を育てる教育と手をたずさえて進めるべきであろう。
以上の3点に取り組む上で、基礎となるのがメディエーションの普及・活用ではないかと、私は考えています。
メディエーションとは、「当事者のための対話と協調促進のモデルです。狭義には、中立的な第三者機関での手続を意味しますが、英米では学校で子どもにも教えられるなど、日常的な問題克服のモデルを指す広い意味でも使われています。」日本医療メディエーター協会ホームページより
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「患者・市民と創るメディエーション(PCM)」 プロジェクト
日本医療メディエーター協会では、患者・市民の皆さんと医療者・医療機関とのよりよい関係を構築していくために、メディエーションの普及・活用に努めています。メディエーションは、アメリカやイギリスでは、学校で子どもにも教えられていますし、近隣トラブルや、家族トラブルなど、さまざまな場面で用いられています。医療の現場でも、終末期医療の意志決定、インフォームド・コンセント、日常診療の小さな問題修復など、さまざまな場面で応用されています。メディエーションを知ることは、医療事故が発生したような場合だけでなく、医療のさまざまな場面で、市民・患者の方が、よりよい患者=医療者関係を築いていくために有益です。
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